dot_harai13の音楽年間ベストログ

年間ベスト投稿用に作りました

【年間ベスト】【Spotifyで聞いた】2017年間ベストディスク50①

2017年の年間ベストディスクです。ちまちま悩み悩み、年明けに出すつもりでしたがもうえいやっとすっきりさせようと思います。これで他の年間ベストをじっくり見ることができます。

 

この1年間に音楽ストリーミング配信サービス、Spotifyで聞いたタイトルの中から、特に好きな作品を簡単にご紹介していきます。ディスクとあるように、アルバムでなくシングルものも一部含まれています。Spotifyのアルバムリンクとおすすめ曲のYoutubeリンクを貼っていきますので、あれこれ聞いてみていただければ。

 

Spotifyで聞けなかったタイトルで良かったものはこちらでご紹介いたしました。

 

  

リストは50位まであるのですが、1位から順に30位まで降りていこうと思います。しばらくお付き合いください。語彙力ないのはご勘弁を。

 

【追記】

ネタバレとなるプレイリストはこちらになります。

https://open.spotify.com/user/dot_harai/playlist/6TGm6ydQBllFSVzBnuVXIK?si=_W-6svNZQQqXnSnpJHtnsQ

 


1.Residente「Residente」

カリブ海に浮かぶアメリカの自治領プエルトリコで活躍するヒップホップグループCalle13のメンバー、初のソロアルバムです。

DNA鑑定を行い、自分のルーツが認められる国々を訪ねて現地のミュージシャンとコラボして作られた作品だそうですが、東アジアから中央アジア、アフリカ、ヨーロッパそして地元プエルトリコと巡る音の旅にはしっかりルーツを踏みしめていく力強さを感じます。
1枚の作品として聞くべきタイトルということで、今年のベストオブベストディスクとさせてもらいました。

西アフリカガーナのダゴンバ族とのコラボが刺激的サウンド。

Residente - Dagombas en Tamale (Audio) - YouTube

 

世界を回って最後故郷で〆る美しさが感動的ですらあるアルバムラスト曲

Residente - Hijos del Cañaveral [En Vivo] ® - YouTube

 

 

2.PUNPEE「MODERN TIMES」

日本語ラップに苦手意識があろうとなかろうと、問答無用に聞かせるどキャッチ-なメロとやりたいことブチ込んだようなエンタメ感が素晴らしく、どこも文句付けようがないデビューアルバムで本当凄い1枚です。

 ダイジェストでHero/Happy Meal/タイムマシーンにのって/Renaissance

【PUNPEE DJ&LIVE】YouTube Music Night with PUNPEE - YouTube

 

PUNPEEの「お嫁においで」が収録された加山雄三カバー企画盤も今年でしたね。 中でもECD「君といつまでも」が胸を打ちました。

「君といつまでも(together forever mix)feat. ECD×DJ Mitsu The Beats」 ECD×DJ Mitsu The Beats - YouTube

 

 

3.ハンバートハンバート「家族行進曲」

大好きな夫婦デュオの最新作は、家族をテーマにした曲が詰まった作品。なんだか、家族で家族のことを歌うということでか、これまでの作品以上に芯ある強さを感じました。

これはリリース当時配信してなかったのでCDで聞いてたんだけど、先日ふと検索したらSpotifyでも聞けるようになっていて、こういうのうがあるから油断できない。

ハンバート ハンバート"がんばれ兄ちゃん"(Official Music Video) - YouTube

 

しつこいんですが、良成さんがフィドルで参加していたT字路sの動画も。「T字路s」、Spotifyにないからリストに入ってないけどもうめちゃかっこいいんですよ。

T字路s - T字路sのテーマ (Official Music Video) - YouTube

 

 

4.民謡クルセイダーズ「エコーズ・オブ・ジャパン」

日本の民謡とラテン音楽の合体は、どこを聞いても体が揺れる気持ちいいタイトルになっています。ライブで大勢で聞けたら最高でしょうね。ヨイヨイ。

民謡クルセイダーズ『エコーズ・オブ・ジャパン』ティーザー - YouTube

 

お気に入りの福岡筑豊「炭坑節」フル。 

Tankoh Bushi - Min-yo Crusaders - YouTube

 

 

5.CHAI「PINK」

これもデビュータイトルのNEOかわいいガールズバンド。コンプレックスは個性と言い切るのがかっこいいですね。応援してます。

 CHAI『N.E.O.』Official Music Video - YouTube

 

 

6.The XX「I See You」

じんわり沸々と熱くなる、決して派手ではないけど確かな高揚感たちが並んでいて盛り上がりました。

The xx - On Hold (Official Video) - YouTube

 

 

7.The War On Drags「A Deeper Understanding」

過去作にはこれまで触れてこなかったのですが、一聴してこれは間違いないと抜群の信頼感。確かな真摯さにグッとくるロックです。

 The War on Drugs - Pain [Official Video] - YouTube

 

 

 

8.馬喰町バンド「メテオ」

私の過去ベスト見たことがある方ならご存知と思います、年ベス常連の馬喰町バンド。今回も飄っとしつつ、カラッと風通りがいい感じします。何処かの民俗音楽とラップのクロスオーヴァーを鳴らす、面白いバンドです。

馬喰町バンド「いってみよう」MV(2017.4.5リリース 6thアルバム「メテオ」より) - YouTube

 

 

9.Mallu Magalhaes「Vem」

とにかくキュート!動画も見てみてください。ブラジルサンパウロの女性SSWで、天才少女として9歳でデビュー、その後「ブラジルのジョン・レノン」マルセロ・カメーロと結婚、出産を経てのアルバムだそうです。南米のポップに馴染みなくてもすっと入るキャッチーさが凄い。

Mallu Magalhães - Você Não Presta - YouTube 

 

 

10.ヤなことそっとミュート「BUBBLE」

“ヤなことだらけの日常をそっとミュートしても何も解決しないんだけど、とりあえずロックサウンドに切ないメロディーを乗せて歌ってみる事にする”がコンセプトのアイドルとのことです。オルタナサウンドのアイドルとよく言われてるようですが、2000年代前半のエモ・ポストハードコア・スクリーモなんか界隈を思い出しました(FinchとかUsedとかFuneralとか……)。こういうサウンドには反応してしまいますね……。

ヤなことそっとミュート - Lily【MV】 - YouTube

 

 

11.オーイシマサヨシ「仮歌」

はい、今年のSpotifyの再生回数トップはこちらの「ようこそジャパリパークへ」でした。大石昌良がアニメなどで提供した楽曲のセルフカバー集です。改めて、ジャパリパークの曲は楽しくて何回聞いても飽きないです。ジャパリパークだけとちがうか、というのは確かにそうかもなんですが、他の曲でもオーイシお兄さんのエンターテイナーっぷりが発揮されてて楽しく聞けます。解散後再結成してますが、サウンドスケジュールの時は全然ノーチェックだったなあ……。

オーイシマサヨシ 「ようこそジャパリパークへ」 - YouTube

 

 

12.Beck「Colors」

ここまで躍動感あるポップな楽曲ばかりのアルバムには驚かされましたが、とにかくいい曲が並んでます。

ベック 「Up All Night」 ミュージック・ビデオ - YouTube

 

 

13.-M-「Lamomali」

フランスのシンガーソングライターとマリの弦楽器コラ奏者のコラボアルバム。ゲストにマリ出身またはマリで活躍する音楽家が続々参加しており、かなり豪華なラインナップです。下の曲のハッピーっぷりったらもう。

M, Toumani & Sidiki Diabaté, Fatoumata Diawara - Solidarité (ft. Santigold, Hiba Tawaji... - YouTube

  

こちらも楽しい。

-M-, Toumani & Sidiki Diabaté - Bal de Bamako ft. Fatoumata Diawara, Oxmo Puccino - YouTube

 

 

14.Mali Music「The Transition of Mali」

上のアルバムにはクレジットされてなくて未参加だけど、名前からしてマリにルーツを持つんでしょうか……。ゴスペルアーティストとしての経歴を持つR&B歌手。いろんな作風で楽しめますが、美しいバラード「Still」が白眉。

Mali Music - Still (Audio) - YouTube

 

 

15.Mr Jukes「God First」

 Bombay Bicycle Clubのフロントマンのソロプロジェクトです。(BBCはすみません、あまり聞いていませんでした)かなりの日本のジャズ喫茶マニアだそうで、実際に店内でアルバムの着想を得ていたらしく、そういうこと聞くとまた興味が湧きますね。オタク的緻密さとハイセンスを感じるソウル・ジャズ・ファンク作です。

Mr Jukes - Grant Green ft. Charles Bradley - YouTube

 

サイケなこちらもハマります。

Mr Jukes - Angels / Your Love ft. BJ The Chicago Kid - YouTube

 

 

16.Quantic & Nidia Gongora「Curao」

クァンティックのプロジェクトONDATROPICAの新作はSpotifyで聞けなくて憮然としておりましたが、こちらは過去にコラボしたこともある南米コロンビアの女性シンガーとのアルバム。伝統音楽の土着的な匂いはそのままに現代のダンスミュージックとして聞かせるのは、さすがクァンティックです。

Quantic & Nidia Góngora - Que Me Duele? - YouTube

 

 

 17.FEFE「MAUVE」

フランスのシンガーTETEを探していたら出会ったFEFE。こちらもフランスで活動するシンガーで、以前は邦訳「スーパーサイヤ人」という名のヒップホップユニットに所属していたそうです。ポップだけど力強い曲達は聞き応えあります。

Féfé - Naija ft. Ayo - YouTube

 

なお、件のTETEとこちらの曲で共演してます。

Féfé - A Nouveau feat. Tété - Bonne Année ! - YouTube

  

 

18.Songhoy Blues「Resistance」

アフリカはマリ共和国のバンド。イギー・ポップ参加曲も。アフリカらしいベタさを感じるいなたいキレがあって、ファンキーでかっこいいです。

Songhoy Blues - Bamako - YouTube

  

 

19.Manu Delago「Metromonk」

なぜこんな音が出るのか、と摩訶不思議で幻想的な楽器、ハングドラム奏者のサード。スピリチュアルにも聞こえるエレクトロニカには爆音で浸りたくなります。

Manu Delago - Mesmer Mesmerising feat. Isa Kurz (Chamber Orchestra Version) - YouTube

 

 

20.Michael Olivera Group「Oasis

昨年2016年の年間ベスト1位に推しキューバのピアニスト、アルフレッド・ロドリゲスのグループとして来日したこともあるドラマー。体が動きつつも、深み感じるラテンジャズです。

Michael Olivera Group - Oasis ( Oficial Video ) - YouTube

 

 

21.Okada Takuroノスタルジア

解散した森は生きているのボーカル初ソロ作。儚くゾクッとする美しい瞬間を感じられ引き込まれます。敬愛するROTH BART BARONの三船さんが参加しているのもポイントです。 

Okada Takuro - Amorphae (Feat. Mifune Masaya) - YouTube

 

 

22.The String Cheese Insident「Believe」

最早ベテランの域のジャムバンド最新スタジオ作ですが、様々な要素盛り込んでてこの期に及んで尚も大充実盤更新。尺もコンパクトでスカッと気持ちいいです。

String Cheese Incident - Beautiful [6-26-15] (Electric Forest 2015) - YouTube

 

 

23.Robert Randolph & The Family Band「Got Soul」

むせび泣くペダル・スティール・ギターの響きが実にかっこいい、ファンキーで骨太なソウルフルゴスペルロック。

ROBERT RANDOLPH & THE FAMILY BAND - "Got Soul" (Live at JITV HQ in Los Angeles, Ca 2017) - YouTube

 

ロバート・ランドルフとジョン・メデスキ、そしてノースミシシッピオールスターズというドリームジャム・ブルースバンド「The Word」のセカンドが2015年に出てたんですね。知らんかった。調べたら1stはもう10年以上前のリリース、よく聞いてました。

The Word "Come By Here" (Official Audio - Radio Edit) - YouTube

 

 

24.Ko Shin Moon「Ko Shin Moon」

妖しいエキゾ・オリエンタルなサウンドが魅力的な仏産エレクトロデュオのデビュー作とのこと、辺境からディープなグルーヴが響きます。

Ko Shin Moon - Lune De Kochi (audio) - YouTube

 

 

25.Tarkan「10」

トルコのトップポップスター、日本上陸当時「貴公子」と紹介され、アルバム邦題が「Chu!Chu!は恋の合言葉」だったインパクトが強過ぎました。キレッキレで踊れる現代ポップスにバラード、トラディショナルな要素もまぶして満腹になりそうな10作目。日本の歌謡曲に通じるところも感じますね。YouTubeに上がってたシングルの再生回数2億回だから凄すぎます。

Tarkan - Yolla - YouTube

 

 

26.Pierre Kwenders「MAKANDA at the End of Space, the Beginning of Time」

アフロポップ好き界隈で話題になっていたカナダ在住コンゴ共和国生まれのシンガー。浮遊感や都市感、緻密さに洗練さといろんなことが感じられて形容しがたいのですが、ピンときた人にはズブズブはまるでしょう。

Pierre Kwenders - Sexus Plexus Nexus - YouTube

 

 

27.ONIGAWARA「ヒットチャートをねらえ!」

1st、2ndまでしか覚えてなかったですが、竹内電機がこんなことになっていたとは……。とにかくお聞きください。「スーパーJ-POPユニット」の突き抜けたポップさにグッときますよ。

ONIGAWARA「タンクトップは似合わない」GIG MUSIC VIDEO - YouTube

 

この狙ったダサキモ感には愛しくなりそうです。いいです。

ONIGAWARA「ヒットチャートをねらえ!」MUSIC VIDEO - YouTube

 

楽曲提供しているガールズユニットWHY@DOLLの方も注目です。

WHY@DOLL【恋なのかな?】Dance Movie - YouTube

 

 

28.Red Baraat「Bhangra Pirates」

インドの両面太鼓ドールが入ったブラスバンド に、バンド史上初のギタリストが加入ということで、元々のファンキーさにエッジが加わりそれはかっこよくなっております。

Red Baraat - Bhangra Pirates (Live on KEXP) - YouTube

 

ニコ動古参はご存知?のトゥルトゥルダダダ!

Red Baraat - Tunak Tunak Tan (Live on KEXP) - YouTube

 

 

29.Kaitlyn Aurelia Smith「The Kid」

ジャケのように星空の先、忘我の境地へ吸い込まれそうなサウンドなんですが、決してマニアックではないポップさを感じます。

Kaitlyn Aurelia Smith - To Follow & Lead | The Kid | 2017 | HQ AUDIO - YouTube

 

 

 30.Msafiri Zawose「Uhamiaji」

タンザニア少数民族の伝統楽器と歌唱にエレクトリック処理を施した作品。親指ピアノの音からKonono No.1がやはり近いと感じるものの、あちらはプリミティブな印象受けましたが、こちらはよりフロア的というか。

Msafiri Ziwose - Chibitenyi - YouTube

 

直接関係ない蛇足ですが、ちょっとMbongwana Starも連想したので聞いてたらしばらくループしてました。コンゴのStaff Benda Bililiの元メンバーとフランス人プロデューサーで結成したバンドだそうですが、スペイシーなアフロポストパンクといった趣でアルバムがめちゃかっこよかった。でもライブ映像観たらそれ以上にロッキンで生命力に溢れていて、Staff Benda Bililiの躍動感をまた思い出し大興奮だったのです。ちょっと宣伝。

Mbongwana Star - "Nganshé" - YouTube

Mbongwana Star - Suzanna - Later… with Jools Holland - BBC Two - YouTube

 

 

1位のResidenteは早い段階からこれはもうベストだ、と思っていたのですが、それから下はあまり順位気にしないでください。どれも好きでよく聞きました。

続いては30~50位までをご紹介します。

 

【追記】②の記事を追加しました。